第14回 ドローンでの空撮 高性能な4Kカメラ グリット線の表示

ドローンでの空撮
現在、様々な分野で活用されつつあるドローンによる空撮。
映画、テレビ、工事現場、災害復旧等の多方面で登用されています。
その根幹から解き明かしていきます。
高性能な4Kカメラ
DJI PHANTOM3 PROFESSIONALに、搭載されているカメラの解像度は4K(3840×2160)。
フルハイビジョン(1920×1080)を圧倒する解像度となっています。
映画館などで使用されている、業務用の映像規格(DCI規格:4092×2160)に匹敵するものと言えば、その凄まじさがお分かりになられるでしょうか?
早い話が、映画館で上映できるレベルの映像が撮ることができるのです。
その他にも、プロポからそのまま露出補正ができたり、ヒストグラム(画像の明暗の傾向をチェックできるグラフ)が見れたり、DJI goのアプリ画面から簡易的な動画の編集ができたりと、phantom3のカメラには様々な利点があります。
今回はその利点の一つである『グリット線の表示』を中心に、解説を進めていきたいと思います。
ショートグリット線を活用しよう
ショートグリット線の表示は、DJI GOのアプリ画面の『MENU』-『設定』から表示することができます。
この表示をONにすると、画面を上下左右にそれぞれ3分割する線と、対角線が表示されます。
この線はそのまま、『3分割法』『対角線法』等の撮影構図の補助線として使用することができます。
以下は撮影構図の簡単な解説になります。
三分割法
『画面に対する背景の比率を、上下または左右に、2:1に割り振る』
『被写体は、補助線の上下左右に交差点に配置する』技法になります。
三分の一の法則とも言います。
応用の範囲が広く、撮影する際はとりあえずこれを押さえておけば雰囲気のある映像を撮ることができます。
ここから発展した『四分割法』という技法も存在します。
対角線構図
文字通り、対角線を意識した技法になります。
被写体を対角線上に配置することによって、映像に『動き』や『奥行き』を出すことができます。
三分割法に並ぶポピュラーな技法になります。
以上が、よく使われる写真構図の技法になります。
その他の種類としては、次のものがあります。
三角構図
安心感を与える効果があり、どっしりとした印象の映像が撮れる
逆三角構図
三角構図とは反対に、不安定な印象を与え、スリルのある映像となる
シンメトリー
上下,左右が対称となる構図
工業デザイン等でも多用されており、美しい印象を与える
写真撮影などで用いられる構図の中から、空撮によく用いられるものを挙げてみました。
空撮の特性上、撮影の種類としては『風景の撮影』が基本となってくるかと思います。
しかし、従来のヘリコプターや飛行機からの空撮とは違い、ドローンであるDJI PHANTOM3 PROFESSIONALならば、かつての常識にとらわれない斬新な映像を撮ることも可能となっています。
近距離から遠距離への移動,ローアングル視点から俯瞰視点への移行などを絡ませるだけでも、ひと味違った映像を撮ることができます。
ここで紹介したテクニックは、ほんの一例となります。
撮影に関する技法は数多くございます。
しかしドローンを用いた空撮であれば、機体自体の動線などを利用し、従来の技法なども組み合わせてこそ、ドローン独自の強みを生かすことのできる『ドローン空撮』といえるでしょう。
最後まで、読んでいただき、誠にありがとうございました。
感謝しています。